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2021.12.22

耳そうじの話

 こんにちは

清水町のアミクリニックです。
いよいよ年の瀬も迫ってきて気忙しい毎日ですね。
今日は耳掃除のお話をしたいと思います。

皆さん、耳の掃除はどれくらいの頻度でやっていますか?
その前にまず、ご存知とは思いますが耳あかのことを簡単にお話しします。
耳あかは耳垢腺(汗腺の一種)から出る分泌物と皮膚の古くなった角化物等から出来ていて
カサカサした乾性のものとねっとりした湿性のものがあります。
耳あかの性状には人種差があり日本人は約8割強の人がカサカサした乾性の耳あか、
また欧米人などは8割がねっとりした湿性の耳あかという報告もあります。
外来で診ていると耳掃除をやりすぎている人は外耳道が傷だらけになっていたり
耳あかが奥に押し込まれていたり...顕微鏡で見ているので一目瞭然です。
話を聞くと毎日習慣のようにやっていらっしゃる方も多く見受けられます。
外耳道の皮膚には自浄作用といって内部にある耳あかを自然に外へ排出しようとする大切な作用があり
細菌や異物の侵入を防いでいますし、何もしなければ耳あか自らが奥の方へ進んでしまうことはありません。
(人間の体は本当によくできています)
ですから頻繁に耳掃除をやる必要はないのです。
では一体どのくらいの頻度でやればいいのか?
1回、硬い耳かきではなくやわらかい綿棒で優しく
お風呂上りに耳の入り口の水気をふき取る程度で十分です。
(綿棒を耳に入れる長さは1センチ以内)
ただ、外来で多くの人の耳を見て感じるのは例外もあって
乳幼児は新陳代謝が活発ゆえに耳あかが溜まりやすく、逆に新陳代謝のスピードが落ちてきている
高齢者は外に排出するスピードも落ちるので耳あかが溜まりやすく又こびりついてしまうことがあります。
耳垢栓塞(じこうせんそく)といって外耳道が耳あかで詰まってしまい聞こえにくく
なってしまうことからコミュニケーションの低下につながることもあります。
小さなお子さんは不意に動いたりするので耳そうじは大変ですし、
またこびりついている耳あかを外耳道を傷つけないように取るのは少しテクニックを要します。
そんな時はしょっちゅう来院する必要はないですが、ときどき耳のチェックをしに受診してみませんか。
ご自身やお子さんの耳の中、耳あかが取れる様子も診察室にある3台のモニターで見ることができます。
耳あかは病気ではありませんが、結果耳の不調に繋がる事があります。
耳あかなんかで受診するなんて...などと思わずぜひ受診してみて下さい。